ストーカーLevel4 (8/8)
なんだか沖谷唯の寝顔を見ていると、だんだんイライラしてきた。
「起きろ」
ゴスッという鈍い音と共に起こした。
「アッ、ひゃんっ///」
「寝起きからそんな声を出すな」
「美月たんにこんな風に起こしてもらえるなんて、何度夢見たことだろう!ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
「それを夢と言うのだろうか」
このときばかりは、私も沖谷唯に同情した。
「いつまで寝てんの。私、もう大丈夫だから、学校行ってきてよ」
「学校はもういいや」
「だめ。私、迷惑かけっぱなしじゃん」
「そんなことないよ。俺、こんなに美月たんと一緒にいたことなかったから、嬉しいんだよね」
私はもう、何も言えなかった。
沖谷唯はそれからも私の部屋に居座り、夕方になって渋々帰っていった。
こうして、私の長い一日が終わった。