ストーカーLevel5 (1/12)
「沖谷くん、いるー?」
熱も下がって元気に学校へ登校した日の朝、教室に女の子が入ってきた。
つやつやしたキャラメル色をしたロングヘアーで、大きな瞳、小顔、小柄…うん、「りす」っぽい。
とりあえず…
「ねえ真理子、あの子すっごいかわいくない?てかかわいいよねハァハァ」
「アンタ激しくキモいよ」
「………………………………。」
「沖谷くんなら、ここにはいませんけど?」
明らかに敵意剥き出しのリカが女の子に言った。
「そっかぁ……あ!沖谷くんの彼女さんっ」
りすっぽい子が私に気づき、近寄ってくる。
「はじめましてっ!私、高橋 佳奈(タカハシ カナ)です。青山美月さんですよね?」
「は、はい!」
え、急に自己紹介?
しかも私の名前知ってる??
佳「私、一度話してみたかったんです!やっぱり、さすが沖谷くんの彼女なだけあって、ホント可愛いですねっ///」
美「えっ?!そ、そんなことないよぉ、かわいいなんて、そんなぁ」
真「お世辞に決まってるじゃん、何浮かれちゃってんの」
美「けっ、真理子割り込んでくるなし」
真「はいはい」
佳「お世辞じゃないですよー!ホントですホント」
美「ありがとう~こうやって優しい言葉かけてくれるのって、高橋さんだけです」
佳「えー?wあ、てか高橋さんじゃなくて、佳奈ってよんでください」
美「じゃあ私も美月でいいよ。あと、敬語もなしにしよ?」
佳「はい!…あ、じゃなくて、うん!」
かわいいなあ、もう。
動きひとつひとつがかわいすぎる。
真「美月、その顔エロオヤジそのもの」
美「まーりーこ?」
真「ごめん、事実言って」
佳「仲いいんですね、2人」
この流れで、どうしてそうなる…。