ストーカーLevel2 (6/8)
「真理子おはよー」
「今日天気予報で雨降るって言ってたのに晴れてんじゃん、ね」
「私のおはようは何処へ。そうなの、知らなかった。」
「傘持ってくるんじゃなかったなあ」
「あるよねwそういうときってw」
「青山さん」
私の名前が呼ばれた。
「ん?」
振り向くと、そこにはついさっき会ったばかりの沖谷唯がたっていた。
「うわ何だよ…」
「……(ニコニコ)」
「え、用があってきたんじゃないの」
「……(ニコニコ)」
なにこれこわい
「美月ってやっぱり沖谷くんと知り合いなの」
「あ、うん、えっとね」
これはどう説明しようか
「あれ?青山さん、まだ言ってなかったんだ?」
まさか。
「俺たち、
付き合ってるんだよ」
終わっ…た。
「はあーー?!!!」
真理子だけでなく、まわりの女子も共に叫んだ。
「てことだからよろしくね、みんな(ニコニコ)」
だからなんだよ、そのニコニコ。
「あなたたち、聞いた!?」
クラスのリーダー的存在のリカが声を張り上げた。
綺麗にカールさせたチョコレート色の髪を揺らす。
「私たちは唯くん親衛隊!唯くんにお願いされたからには何がなんでも2人に幸せになっていただくの!」
「「当たり前よ!」」
えーなにこれー。
沖谷唯「ありがとう(ニコニコ)」
リカ「い、いえ…っ///」
そのあと沖谷唯は笑顔で去っていった。
こうして学校中にモテ男と私という異様すぎるカップルが知れ渡ったのは、言うまでもない。