推理~探偵~ (6/13)
あー、疲れた。
現在午後11時。
やっと調査が終わって事務所に帰って来たところだ。
俺は脱いだ上着を椅子にかけると、そのままソファーに倒れ込んだ。
今なら目をつぶったら寝れそうだ。
まぁ寝るわけにはいかないが。
この手の依頼は、常にアンテナをはって神経をすり減らさなければいけない。
だから疲労も半端じゃないんだ。
その分報酬もいいのは事実だけど。
しかし今日の成果はでかいな。
不倫相手の写真の入手と、そいつとの繋がり。
それから、和夫の性格や車の車種にナンバー。
そして極めつけにラブホに行く約束の日付まで。
たくさんの情報を得ることが出来た。
不倫相手の名前は真由美(まゆみ)
和夫がそう呼んでいたからわかったが、苗字は不明。
そして真由美はウィンダブルの取引会社の部長夫人のようだ。
結構美人で、不倫したくなる気持ちもわからんでもない。
あの美代子が嫁じゃなおさらだ。
和夫は相手に話を合わせて機嫌を取るのが上手い人間。
会社の営業で身に付けたのだろうか。
なかなか口も回るほうで、真由美も楽しそうだった。
問題はこれからどうするか。
美代子に写真を渡して、それを証拠に問いつめさせるのも手だが、一番いいのは現場を押さえることだ。
決定的で言い逃れも出来ない上に、訴訟を起こしても圧倒的有利が得られる。
となると、ラブホから出て来たところを写真に収めてその場で言いよればまず間違いないだろう。
まぁ、最終判断は依頼人の美代子がすることだ。
流石にこの時間に電話はまずいだろうから、明日にでも連絡をして今ある情報を伝えてどうしたいのかを聞いてみよう。
今からはもう少し深くネットで情報収集をして、それから寝るかな。
俺はパソコンを立ち上げて時計を見る。
よーし、午前二時までには終わらせてやる。
そう思いながら両頬をひっぱたいて気合いを入れると、集中してパソコンに向かい合った。