推理~自宅警備員~ (4/6)


まずは、物的証拠を探そう。


俺のプリンが家族に食われたのならゴミ箱の中にはまだプリンの容器が残っているはずだ。



俺は仕方なくリビングのゴミ箱を漁る。


生ゴミは入っていないだけまだましか。



割り箸。

こんなもんでプリンは食わねぇだろう。


違う。




コンビニの袋。


違う。



プラスチックスプーン。



…お?


もしかしてこれで食べたんじゃないの?


少し興奮しながらプラスチックスプーンを見つめると、口をつける部分に赤い何かが付着しているのに気が付いた。



これは……


あのババアの口紅!!



俺はそのスプーンを持ったままドタドタとリビングへ突入する。


そしてテレビを見ていたババアとテレビの間に割って入った。



「どうしたの?」


とぼけやがってクソババア!


「俺のプリン食べただろ!」


そう言ってババアの目の前にスプーンを差し出す。



「ゴミ箱から取って来たの!?きったないわねぇ~。」


犯人はいつもそうやって話を逸らしたがるのさ。


「んなことはいいんだよ!プリン食べただろって言ってんだよ!」



話をまた引き戻したが、ババアは余裕の表情だ。


「違うったら!そのスプーンは自分で買ったヨーグルトを食べたときに使ったの!それにプリンくらい食べたかったら自分で買うわよ。元々私がプリン買ってあげたんだし。」


うっ…。


悔しいくらいの正論だぜ、ババア。



確かに、そう言われると納得だ。


それにスプーンだけじゃ物的証拠も薄いってわけか。

「…チッ!」



俺は苦しい紛れに舌打ちをしてリビングを足早に出た。



残るは妹のしおんだけだ。


こうなりゃ、家宅捜索に出てやる!


俺は勢いよく階段を駆け上がってしおんの部屋の前に立った。