推理~多重人格者~ (10/21)
ああ、なんだか今日は疲れた。
僕はベッドに体重を全て任せて倒れ込んだ。
あの後おばさんは何も答えてはくれなかった。
僕はその重たい空気が嫌で皿洗いが終わるとすぐに自分の部屋へ逃げかえって来たのだ。
ああ、なんだか頭を使いすぎた気がする。
頭痛が少しだけするが、居間に薬を取りに行くのも気まずくて嫌だ。
いっそこのまま寝てしまおうか。
重たい瞼を閉じると眠気とともに今日1日のことがよみがえって来た。
物置の古びた箱。
持って来た覚えのない家族写真。
学校の名前と明日の日付の示された紙。
そして、真相とは空白の一年。
あれ……?
もしかして。
僕はベッドから跳ね起き睡魔を吹き飛ばすと、机の上に置いてある今日見つけた古びた箱を手に取った。
そして箱を指で優しくなぞると、指には大量の埃が付着していた。
やっぱりそうだ!!
なんでもっと早く気付かなかったんだ僕は!
時計を見るとちょうど深夜11時を回ったところだ。
僕はポケットに古びた箱をしまうとスコップを持って家を飛び出した。