推理~多重人格者~ (7/21)
鍵を捻るとガチャリと鈍い音がした。
よし、開いた。
僕は勢いよくスライド式の扉を左右に押し開ける。
物置の中にはたくさんの物が入っていて、パッと見た感じではどれがあの紙の言っていた真相かわからない。
とにかく探すしかないか。
僕は物置の中に入って色々と物色していく。
古くて高そうな壷、農作業用の鍬、どれも、埃を被っていて随分前から動かされていないようだ。
本当にこんなところにあるのかな。
そんなことを思いながら目の前の壷の横にある小さな額を手に取ってみる。
ん?
これ写真が入ってるぞ?
指で埃を払うと、写真には僕と母とそれから父が笑顔で写っていた。
昔の家族写真か……。
こんなものが何でおばさんの家の物置に入ってるんだ。
疑問に思いながらも僕は額をポケットにしまって、また探し始めた。
しかし、どれだけ探してもガラクタの山。
僕の目当てのそれらしき物は出てこない。
日も傾き出して、諦めかけたその時だった。
夕日が壷の中を照らして、壷の底にある何かを映し出した。
なんだろう、あれ。
僕は不思議に思い、壷の中に手を入れてそれを持ち上げた。
それは、古びた箱だった。
そう、僕の部屋にあったあの箱とまったく同じ箱だ。
よし、見つけたぞ。
絶対これだ。
僕は深呼吸を一つして、そっと箱を開けた。