推理~多重人格者~ (4/21)



箱の中には一枚の紙切れと小さな鍵が入っていた。


紙には小綺麗な文字でこう書かれている。


『真相知るべきとき来たり。』

と。

真相?


一体なんのことだろう?


そもそもこれは誰が誰に向けて書いたんだろう。


やっぱり僕の部屋にあるんだから僕宛て?


疑問はたくさん残るが一先ずは紙を置いて今度は小さな鍵を手にとる。



少し古いタイプの鍵のようだ。


鍵には鍵のナンバーであろう48という数字と、その上に会社名らしき名前が入っている。


会社名はローマ字でMARUYOSHIと刻まれていた。


丸吉?


どっかで見た気がするなぁ。


僕は少し考え込んだが時間が過ぎていくだけで結局解決には結びつかない。



「あつし、ご飯出来たわよ。」



おばさんが一階から僕を呼ぶ。



気付けば考え始めてから早くも10分経っていた。



……まぁ、後でいいか。


僕は紙と鍵を箱の中に丁寧に戻して机の引き出しにしまうと、足早に一階へと下りていった。