推理~独身会社員~ (9/18)
午後10時。
俺は部屋の古びたドアを開けた。
ただいま、我が家。
今日は残業なかったぞ。
残業が無くって10時ってのも気に入らないがな。
「おじゃましま~す。」
まゆみが俺の部屋に高いヒールを脱いで上がる。
まゆみは会社帰りにそのまま俺のアパートに来たのだ。
俺の部屋にはまゆみがたまに泊まりに来るため、とりあえず歯ブラシや着替えは置いてある。
俺もまゆみに続いて部屋に入る。
そしてスーツからスウェットに着替える。
まゆみも俺の部屋にあるスウェットに着替えた。
「じゃあ夜ご飯作るね。」
そう言ってまゆみは野菜を洗ってトントンッと切り始めた。
俺は恐る恐る留守電の確認をする。
『不在着信1件。保存されたメッセージは1件です。』
あれ?
今日はストーカーからの電話はないのか。
不思議に思いながらも俺は再生ボタンを押した。