推理~独身会社員~ (8/18)
休憩室でタバコに火をつけると、俺の向かい側のソファーに一人の男が腰を下ろした。
「朝から冴えない顔してるね。何かあったのかい?」
こいつは飯島。
俺と同期で会社に入ったやつだ。
特別仲が良い訳でもないが、同期で同じ部署だから多少の面識がある。
「いや、ちょっと最近無言電話とか多くて大変なんだ。」
俺は苦笑いしながら答えた。
「へぇ。あ、だから目の下にクマなんか出来てるのかぁ。大変だねぇ。」
なんか飯島の相槌が適当過ぎてやけに腹が立つな。
まぁしかたないか。
こいつにとったら他人事だ。
というか、俺会う人全員に疲れた顔してるって言われてないか?
そんなにやつれてんのかな、俺。
今日鏡見てないからわかんないや。
後でトイレでも言って見てくるかな。
俺はタバコの火を灰皿に押し付けて立ち上がった。
さて、残業はしたくないからそろそろ仕事しなきゃな。
俺は飯島に手を振って先に部署へと戻った。