推理~独身会社員~ (7/18)



「…そうなんだ。大丈夫…なわけないよね。」


俺の話を全て聞いた後に詰まりながらまゆみが言った。



「俺も危ないけど、まゆみも気をつけてな。俺の部屋には当分来ない方がいいよ。」



俺はそう言って俯き加減になる。


普通自分の彼女に部屋に来るななんて言いづらい。




面と向かってなんて絶対無理だ。





しかし、まゆみは俯く俺の視界を遮るように覗き込んだ。


「嫌だ。私今日ゆうたの部屋に泊まりに行くよ。一人にはして置けないわ。」



「…でも」



俺とは裏腹にまゆみの目に迷いはなかった。




「ゆうたが心配なの。」



俺は今まで一人で抱え込んでいたこともあってその言葉がすごくうれしかった。


「…わかったよ。ありがとう。」


まゆみは俺よりよっぽど強い人間だ。


ストーカーが近くにいるかもしれない俺の側に居てくれるなんて。



「……さ、仕事だ。それじゃ、また後でな。」



そう言ってまゆみの頭をくしゃくしゃと撫でて立ち上がった。




仕事はデスクワークだ。


でもこれ以上優しくされると涙が零れそうだ。



そんな情けない姿、まゆみには見せられねぇよ。



俺はそのまま休憩室に向かった。