先生のヒミツ (9/25)
特別講習は朝の9時から午後の4時までで、講習の内容としては、小学生レベルからの勉強のやり直しをしました。
1年生の頃なら、平気で遅刻をしてくる又は欠席するような3人でした。
しかし、夏休みの特別講習は無遅刻無欠席でした。
学校をサボったりする生徒は「クラスに馴染めない」という子が多いんです。
そういった生徒が不登校になったり、不良と呼ばれる問題児となります。
体育館の裏を溜まり場にして授業をサボっていた3人は、間違いなく学校は好きなんでしょう。
クラスに馴染めない、でも構ってほしい……
そういう心理が3人にはあったはずです。
特別講習は生徒3人と私だけ。
彼らにしても通常の学校より登校しやすかったのでしょう。
だから無遅刻無欠席が達成できたんだと、私は思っています。
彼らの意外にも真面目な姿勢に私も根を入れて取り組みました。
そして奈子さんの話に戻りますが、夏休み中も講習の後は少しお喋りをしました。
私はより深く、なっちゃんと仲を深めていきました。
講習後に話す内容も、少し度を超えてしまっていた……
教師と生徒の会話という域を出ていたように思います。
彼女が突然学校を辞めた責任の一端は私にあります……申し訳ございませんでした。
大貫さん。
これからお話する事で、お気分を悪くされてしまうかもしれません……
……ありがとうございます。
では引き続き、事実をお伝えさせて頂きますね。