先生のヒミツ (6/25)
勉強に対しては嫌悪感があるのでは、と心配していました。
1年生の頃は体育館の裏を溜まり場にしていたとも聞いていました。
授業をサボっていたようです。
しかし、彼女の答えはハッキリしたものでした。
「やよっちが教えてくれるんだったらいーよ!」
そうです、私だから快諾してくれたんです。
私自身は英語を担当していますが、全教科を教えられるという自負はありました。
夏休みに特別講習を行うことが決まりました。
そして、なっちゃんは呟きました。
「あたしさー……先生になりたいな」
「えっ?」