女の友情 (15/26)
『……ことねっ!たすけ……っ』
留守電はそれだけだった。
ぶつりと切れた留守電。
突然の事態に私の頭は着いてこない。
何があったの……
どうしたらいいの……
あ……
留守電の入った時刻を目にした。
私と別れた後だ。
暗く人通りの無いあの道でみのりの身に何かが起きた……?
そうとしか考えられない。
警察に電話しなくちゃ……
そう思ったが、一瞬迷ったのち、電話をかけた。
みのりの電話番号に。
呼び出し音が3回鳴って、すぐに繋がった。
「もしもしみのり?大丈夫?何かあったのっ?」
勢い込んで私は言った。
しばらく沈黙があってから答えが返ってきた。
しかし、それはみのりの声とは違った。
「もしもし、小原さん?私です。アマハシです」
えっ……?
アマハシ……?
……甘橋さん!?