女の友情 (14/26)

私は帰宅して、夕食を済ませた。
お母さんに事件に巻き込まれた話をする。

学校で事件が起きた事は既に伝わっていたので、私の話を興味深そうに聞いてくれた。


その後お風呂に入った。
湯船に浸かりながら、先輩とのデートの事を考えた。

のぼせてしまったのはお湯が熱かったせいだろう。
そうに違いない。



お風呂から上がって洗面所に置いていたスマホを手に取る。

片手でドライヤーのスイッチを入れ適当に髪を乾かしながら、スマホのホームボタンを押した。





『不在着信 佐々木みのり 留守番電話1件』




不安が胸をよぎる。

画面をスライドし、留守電を再生させる。
慌ててドライヤーのスイッチを切った。