女の友情 (10/26)

しかし、その後すぐにみのりへの疑いは晴れることになった。


午後の授業中、みのりは教室に帰ってきた。
疲れ切った顔をしていた。


彼女の話によると、警察はみのりと私が別れた後のことをしつこく質問してきたという。


私とみのりが別れた時間はおよそ545分ごろ。
そこから彼女は本屋さんへ行き、雑誌を立ち読みして帰宅した。


しかし、警察は彼女が本屋さんに立ち寄っていた時間を疑っていたのだ。


つまり、みのりが私と別れた後、学校へトンボ帰りし午後6時ごろ、金本を殺した。


というのが警察の推理だったようだ。
みのりも言っていたが、バカバカしい推理だ。

もし、みのりが本屋さんで本を購入していたら、話は変わっていたはず。
運悪くその日は本を買わなかったらしい。


さらに警察には彼女を疑う理由があった。






それは金本のカバンから出てきたメモと、みのりの指紋が一致していた事だった。