女の友情 (9/26)
「違うってば!あたし何もしてないからっ!」
私が教室に戻る途中、廊下の向こうから声が聞こえてきた。
みのりだ。
私は声のする方へ走る。
2人の女性の警官に連れられて、みのりが廊下の角を曲がってきた。
「琴音!」
彼女は私を見つけるとそほう叫んだ。
私は彼女に駆け寄る。
「みのりは何もしてません!離して!」
婦人警官の腕を掴んで抗議した。
騒ぎを聞きつけて周りの生徒が野次馬となった。
婦人警官は無言でみのりを引きずり、廊下を進んでいく。
「助けて!琴音……ことねっ!!」
「みのり!離してよ!」
私はもう一人の婦人警官に身体を抑えられた。
引き離される私たち。
どうしてこんなことに……
考えられることは……
私たちは、誰かにハメられた……!