女の友情 (5/26)
そしてみのりは、言ってはいけないことを口走った。
「知らないふりして意外と甘橋さんだったりして。良い子のふりしちゃってさ」
完全にみのりの嫉妬だ。
甘橋さんの美しさへの嫉妬。
甘橋さんはというと、1人席に着き、次の授業の予習をしていた。
みのりの声は聞こえているだろうが、相手にしていない様子だった。
その態度がみのりには不服だったのだろう。
みのりはそれ以上、何も言わなかったが 顔一杯に悔しさを浮かべて、甘橋さんを睨んでいた。
私はというと、甘橋さんに申し訳ない気持ちだった。
翌日、みのりは事件に巻き込まれる。