金 麗 (4/62)
「ごめんな麗。これから1年、お前を相当傷つけてしまうことになる。
でもお前のためだよ。」
「うん…」
プルルルルル。
「誰だろう 知らない番号だ
もしもし?」
「あー…金さん?」
「は、はい。どなたですか?」
「私の名前なんて聞きたくないかもしれないけど、山口優里。
きりかの手下の」
「あっ…はい…」
いつも橋本にコキを使われて、私を殴ったりしてきた奴だ。
「まじでごめん!」
「え?」
「私別にあなたのことが嫌いだったわけじゃないよ。きりかに逆らえなかっただけ。
だからきりかがむかつく。
私の従兄弟、K学院入るの
環っていうんだけどね、復讐手伝ってくれるっていうから
グルになってあげて」
「ほ、ほんとに…?」
「うん。環、会いたがってるから
入学前に会ってあげて。それじゃ」