0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (32/79)

「あながち あり得なくも無いな」


一瞬やっちゃった感があったけど、中央さんがフォローしてくれた。


「どの道 相手のペースにハマった時点で負けだ」


「かと言って また行かなかったら何も話が進まないしな」


「まあ 相手の身元が分かっただけいいんじゃない?どうにでもなると思うけど」


リュウオウ様と中央さんとフジコ先生があれこれ話してるけど、ジュリアはカヤの外って感じ。


「どうにでもなるとは?」



「さらえばいいんじゃない」



フジコ先生は自分の爪を眺めながら涼しげな表情で、そう言った。


普通の人が言ったら口だけの痛い人に聞こえるけど、この人は実際に大田ユウガをさらったんだ。今でこそリュウオウ様の奴隷だけど、敵に回したら飛び過ぎてて始末に負えない。


「それも有りか」


は?


また肯定的なリュウオウ様の返事に、ジュリアは今にも声を上げそうになった。


「へっ?本気ですか?」


「うん 最終的に奴隷にすればいい訳だし」