0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (31/79)

「リュウオウ様 こいつを奴隷にする方法を教えて下さい」


ジュリアはパソコンの前に置かれたマイクへ感情をぶつけた。早く片付けて、リュウオウ様にうんと褒めてもらいたい。


それに、ジュリアのお腹の事を言わなきゃ。


もう高校なんかに行っている場合じゃない。今のうちにジュリアが、もっとお金を稼がなきゃいけないんだ。


そんな気持ちでリュウオウ様に指示を仰いだけど、パソコンからは何の声もしなかった。


「要するに健康な女子高生の主人SCM所有者か」


変りに、パソコンからは低音で滑舌のいい男性の声が聞こえた。今のジュリアはあまり興味が無いけど、中央さんの声は女性受けのいい安心感があると出会った頃は感じていた。


「黒反応とも接触がある様子なんでしょ?」


高音のリュウオウ様の声。ジュリアはこっちの声にキュンとする。パソコン越しでカチカチと鳴るライターの音が聞こえた。


「いつも通り 脅迫勝負が無難だが 黒反応との関わりや出方が気になるな」


「先行勝負てやつは?」


フジコ先生の提案に、リュウオウ様の声が聞こえる。


「あれは所有者とバレて無い時に有効な手段だからね 比べたら脅迫勝負の方が成功率が高い」


リュウオウ様の言う通り、実際、脅迫勝負が多発してるしね。


「家庭科室で待ってるって言ってたわね やっぱり勝負かしら」


「勝負だろうな」


「家庭科室ねえ 勝負内容が決まってるのかしらね」


「お料理勝負とか?」


ジュリアの発言に、みんなが黙った。