0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (27/79)
「黒い反応は何なの?」
その子はニヤニヤとしながら唇を舐める。
「教えないし」
ウッザ!
「なんなのあんた」
「それ 何て呼んでる?赤反応?それとも主人SCMとか?」
ジュリアが文句を言おうとすると、彼女はアゴで携帯を指してそう言った。
「けど本当はSモードやMモードって言うんだよ?知らなかったべ?」
主人SCMがSモードで、奴隷SCMがMモード。何か、ついていけない。意味分かんない。
とにかくリュウオウ様へ報告しなきゃ。その前にこいつの身元は。
「名前は?」
「何 自分だけ聞こうとしてんの?てめーどんだけ失礼なんだよ」
彼女はジュリアを睨みつけ、口を歪ませてそう言った。この子怖い。
自分の事を遥か天空まで棚に上げた発言なのに、妙な説得力がある。なんかすでに迫力負けしてる気がする。
「まっ 別にいーんだけどさあ」
ジュリアが次の思考を言葉にする前に、彼女はあっけらかんとした表情を見せ、話し始めた。会話の主導権を握られてるっていうか、相手が勝手に話し続けてる感じだよね。