0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (26/79)

その子は首の付け根まで伸びた髪の毛を避けて、自身の首を触る。


「あいつ 本当に女の子が好きだったんだ どうだった?」


「は?」


どうだった?


見た目は本当に可愛いし、まだ少女とさえ呼べるのに、偉そうっていうか大きめな瞳は挑発的にギラギラしている。


「つうかシカト?」


ジュリアが混乱や緊張で黙っていると、その子は顔を覗き込む様に首を傾ける。どんだけ生意気なの。


ジュリアは彼女の言葉達を無視して、すぐに携帯を開き、GPSを見ようとした。


「ああ あーしSモードだよ」


Sモード?


GPSに現れた反応は赤。


赤反応。こいつがあの赤反応だ。


「黒 黒反応は?」


「ふふん 知りたい?」


得意げな鼻息。知ってるんだ。やっぱり、こいつ。