0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (24/79)
休み明けの朝。
気だるい体調と、昨日の検査結果で分かった爽やかな気持ちで登校する。
いつもの様に電車と徒歩で学校に向かうけど、さり気なく見ていた景色の何もかもが違って見える。
朝の歩道を歩く小さな小学生達は、どの子もハナタレにしか見えないけど、みんな色んなドラマがあって生まれてきたんだよね。
今日のテンションならカラスにも挨拶できるけど、カラスが群がる生ゴミを見てウップスってきた。これが、つわりってやつかしら。
「おはよー」
変なテンションのまま学校に辿り着き、見覚えのあるクラスメイトに挨拶をしていく。
「あ おはよーアンジュ 体調もういいの?」
「うん だいぶだいじょうぶ!」
クラスメイトに元気な素振りを見せながら、下駄箱を開ける。
「つーかてめー あのブスとヤッたんだろ?」
後ろから、かすれた低い声。乱暴な言い方に、思わず体がビクリと動いた。
振り向くと、そこには小柄で可愛いらしい女子高生が立っていた。
「へっ?」
今のってこの子の声?