0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (23/79)

その後、ありのままをリュウオウ様に報告した。


ジュリアの体調もあって、しばらく学校を休む案も出たけどジュリア自身が断固拒否。リュウオウ様にいい所を見せなきゃ。


結局、1日だけ学校を休んで、また通う事になる。


休みの間、リュウオウ様の家のトイレで1人、ジュリアはフジコ先生から貰ったあの箱を開けた。


おばさんは仕事だし、リュウオウ様も学校に行ってる。


箱から取り出したスティックの先に、尿を着けてトイレにある棚にそっと置く。


しばらく待つと、判定窓っていう所に紫色の線が現れた。


「あっ」


紫の線。


「へっ?嘘」


ジュリアは改めて説明書を見た。


読んだ内容で全身の力が抜ける。


どうしよう。検査の結果と説明書を何回も確認しても、結果は一緒。


どうしよう。どうしよう。どうしよう。


様々な思考が巡る中、行き着いた答えに光が差す。


そうだ。そうだよね。


興奮を抑えながら、そっと自分の下腹部を触る。


セイヤのじゃない。


ジュリアとリュウオウ様の。



「赤ちゃん」



口の中で、小さくそう呟いた。