0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (17/79)

ジュリアはそんな手紙出してない。


「本当よ 信じて!」


涙と鼻水でテカテカと濡らしても目立つ、ブツブツした肌。眉毛も剛毛が野放しだし、よくスッピンでいられる。


ただでさえ不細工な鼻や唇のパーツを適当に配置したような残念な顔が、恐怖で更に歪んでいる。気持ち悪い。


気持ち悪い。

気持ち悪い。


「気持ち悪い」


「ひ」


こいつ気持ち悪い。リュウオウ様の奴隷になる資格すら無い。


「え SCMっていう2人の合言葉で 百合(ゆり)の絡みしようって」


目の奥がグルグルする。胃袋が握られたみたいに圧迫される。


「無理矢理が好きって 初めてだから戸惑うけどエスコートしてって」


息がしにくい。逆流する。


「ふざげ う ぼっ」


「ひい」


耐え切れなくなったジュリアは、その場で胃液を垂れ流した。


ビチャ


口から出た唾液を、そのままデブスの胸元に吐き出す。