0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (16/79)

「え?」


「ジュリアに勝負を申し込め!」


「なに 止めて 怖い」


ざまあみろ。見事にさっきと立場が逆転した。


「しらばっくれんなよ!SCMは!どこ!」


「知らない!分からない!」


そう来たか。ジュリアは開いたままのロッカーから、女子用のジャージを取り出し、そいつの両腕に巻いた。


抵抗してきたけど、ハサミの先をそいつの目元に突き付けで脅すと、目を瞑って怖がる。


「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい」


ひたすら謝るけど、マジ許す気なんかないし。


「あんたのSCMはどこ?言わないとマジでマブタ切って整形させる」


ジュリアは本気だ。


「知らない 本当に あたし手紙を貰っただけなの!」


手紙?さっきも言ってたけど。


「さっき 保健室に行く直前 ロッカーに手紙があったの あなたから 保健室で待ってるって」


ジュリアからの手紙?しかも保健室?何でジュリアが今日保健室に行くって分かったの?


そいつは必死に足で自分のカバンを手繰り寄せようとした。


「証拠に 手紙が入ってるから!証拠に!」


カバンに入ってるみたいだけど、そんなの後でいい。


「ふざくんな!」