0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (13/79)

「先生も 混ぜてもらっていい?」


開いたカーテンからの濡れた声。


見ると、そこにはフジコ先生が立っていた。良かった。助かる。


「あ!あ!」


キモデブはガバッと起き上がり、死ぬ程驚いていた。更に、ジュリアを指差してフジコ先生に訴える。


「違うんです!この子があたしを誘ってきて!あたし騙されて!」


何その超嘘。


「とりあえず 元気みたいね えっと 」


フジコ先生は手元に持った紙を読み上げようとした。


ドン!ビリッ


「キャッ」


キモデブはフジコ先生を突き飛ばし、更に先生が持っていた紙を破って走り出した。


「あいつ 所有者だよ!」


ジュリアも起き上がり、フジコ先生にそう言った。


「あら そうなの」


けどフジコ先生は呑気に押された肩を撫でている。


「追おうよ!」