0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (11/79)

「へっ?いや ちょっと!」


こいつ、何。何なの。


頭の中に、言葉が浮かぶ。所有者、SCM所有者。


すぐに逃げようとしたけど、そいつはジュリアの手を掴んで体重を乗せてきた。マジ重い。何このデブ。


「手紙 読んだよ」


高い声と生暖かい息が、ジュリアの頬に当たる。何言ってんのコイツ。


「何!何の話!?」


見上げると、長くて油ギッシュな髪に隠れた不細工な唇が動く。


「こういうシチュエーションで攻めてって 本当変態なんだね 可愛い顔なのに」


気持ち悪い。その子は文科系真っしぐらのキモデブな雰囲気だった。


間違い無く女の子だけど、言う事が男優以上なんですけど。


「何言ってんの!ジュリアじゃないし!」


手紙?そいつが勘違いをしているのはすぐに分かった。


けどSCMって、確かに言った。