0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (3/79)
休み時間になると女子も男子もみんなジュリアに話しかけてくれるし、改めてやる勉強は全然分からないけど、何だか新鮮ですんなり頭に入ってくる気がした。
目的は黒反応を探す事だけど、まずはこの高校に慣れなきゃ。っていうか高校って、こんなに居心地良かったけ。
その日の4時限目は理科の授業だった。少し生臭い、理科室での授業中。
「余談ですが 働き者に例えられる蟻(あり)にも 怠け者がいます」
理科の先生は突然、蟻の話を始めた。
「実は1つのコミュニティにいる30%の蟻は 働いているフリをした怠け蟻です」
「へえー」
生徒達から興味の声が沸く。ジュリアも例外無く、へえって思った。
理科の先生は黒板に円を描き、円の中に更に小さな円を描く。
「つまり70%が真面目に働く蟻です」
大きい円に7と書き、小さい円に3を書いた。
カッ
先生は7割の円にチョークを当てる。
「面白いのが この7割の働き者蟻だけにしても その中の3割がまた 怠け者蟻になります」
生徒達からまた感嘆の声が聞こえた。
「実はこれ 人間の社会でも同様なんです」
蟻と人間が同様?