0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (2/79)
「よろしくお願いします」
そう言ってジュリアは頭を下げた。
蛹を破り、蝶は舞う。
あたしはジュリアという蛹を破って、本来のアンジュという蝶に成るの。
「カワイーんだけどー!」
「先生ー あたし葛飾さんの隣がいいー!」
ジュリアが自己紹介を終えると、教室の生徒達はテンションを上げた様子で盛り上がった。
なんかジュリア、歓迎されてるみたい。緊張が一気に喜びへと変わる。
「静かにー!葛飾さん あそこに席を用意したから 座って」
先生の指示通りに、用意された席に座る。
「それじゃあ このまま授業を始めまーす」
先生がそう言うと、みんなはカバンや机からゴソゴソと教科書を取り出した。ジュリアも教科書を取り出す。
分からない所があると、隣の席の女子が丁寧に教えてくれた。
高校生活は快適に進んでいけそうだった。