0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (71/91)

ジュリアは仕事に行っている間も、リュウオウ君の事ばかりを考える様になった。


前は1秒でもあの家にいたくなかったけど、今はリュウオウ君の側にいたいって思う。


最初はまさか恋!?なんて慌てた。けど違う。


リュウオウ君の側にいればいる程、安心感で一杯になるの。


多分、今のお店が練馬会長のお店っていう気まずさや心細い気持ちで家に帰るのもあるんだけど、リュウオウくんの姿、存在を感じるだけで気持ちが落ち着く様になった。


家に帰ってリュウオウ君の横顔を見るだけで、ジュリアは正しい所にいる、本来いるべき場所にいる、そんな気分になる。


リュウオウ君はジュリアより遥かに年下なのに、まるで小さな頃に感じたお父さんみたいな絶対感すら感じる。


必ず側にいて守ってくれる、助けてくれる、確かにそこにいる。


実際は違うかもしれないけど、とにかくリュウオウ君の側にいるだけで、そんな気持ちになれるの。


ただ、今日もリュウオウ君はパソコンの前に座って、中央さんとずっと電話している。


IP通信がどうとか言ってたけど、パソコンで無料電話ができるみたい。


中央さんが奴隷になって、たった数日だけど、最近リュウオウ君の背中ばっか見ている気がするんですけど。


携帯を片手に、ボーっとリュウオウ君を見る。


イスに座って、片足を曲げて両手でそれを包む半体育座りしてるリュウオウ君。


女の子みたいに細くて白い手足。