0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (66/91)
「あ あ」
ジュリアが嗚咽を吐くと、会長は一瞬目を細める。
「はい ブー!時間切れ!」
会長は灰皿の吸殻を、ジュリアの口に流し込んだ。
ジュリアの唇に痛みと冷たいガラスの感触が当たり、粉っぽい灰と吸殻の不快感が口の中に広がる。
「う ぼほ!!」
ジュリアは出した事の無い声でえずいた。
「ここまでしても何も言わないんだねえ」
「げほ げほ!」
涙目で咳き込むジュリアに、会長は話し続ける。
「君はすでに誰かの奴隷かあ」
「げほ! はあ」
バレた。
「あっ」
会長は、ジュリアが持っていたSCMを手に取る。
「誰かの命令で僕を奴隷にしようとしたんだよねえ」
リュウオウ君がやっとの思いで確保した、最後の1個。