0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (40/91)
昔、元彼からおしりの写メを撮らせて欲しいと言われ、撮られた事を思い出した。
そういやあの写メ、その後どうなったんだろ。ていうか、どうして男の人ってエッチな写メ撮ろうとするのかな。
もちろんネットにおっぱいをさらすなんて嫌だけど、もう諦めの域で、その時はすでになんかもう、おっぱいくらいどうでもいいという思いさえあった。
「何をしようとしているの?」
相変わらずマウスを操作するリュウオウ君に、自然と出た疑問だった。
「練馬を ぶっ殺す」
「いやいや そんな物騒な」
ジュリアが精一杯の困った笑顔でそう言っても、リュウオウ君は話し続けた。
「力が必要だ」
他人が聞いたら吹き出しそうなセリフだけど、リュウオウ君の横顔は親の仇を睨む鬼の本気そのものだった。
「どうやって」
思わず聞いたのは、どうして じゃなくて どうやって。彼が何でこうなったかなんて、ジュリアにも分かる。
練馬会長が憎いのか、母親が憎いのか、爆発しそうな感情のやり場を探しているのか、それともその全てなのか。
今のリュウオウ君が背負うには、大き過ぎて汚くて残酷なものばかりを、彼はすでに目の当たりにしているんだ。