0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (38/91)
けど、冷静に考えたらホッとする所じゃないよね。なんか麻痺してる気がする。意味が分からなかったけど、ジュリアは言う通り、乳首に針を付けた。
「これも」
自分の乳首を見つめていると、リュウオウ君はまた何かを渡してきた。それはヒラヒラした紙に見えたけど、何か模様が描かれている。
龍という漢字と桜の花びら。
「タトゥーシール?」
これって 龍桜っていう意味?
「肩に貼って」
リュウオウ君の指示は全部意味不明だけど、ジュリアはそれに従うしかない。
結局、ジュリアの肩にはシールの刺青が貼られ、乳首には針。我ながらすごい格好だ。
「あ それジュリアの携帯」
リュウオウ君はいつの間にかジュリアの携帯電話をいじっていた。
すっごく嫌だったけど、どうせジュリアが何を言ってもリュウオウ君は操作を止めないし、それ以前に何も言えなかった。
準備が整ったのか、リュウオウ君はジュリアに携帯を向ける。カメラ機能を立ち上げていたんだ。
「ていうか え?え?写メ撮るの!?」
戸惑うジュリアに、リュウオウ君はトドメを刺す。
「笑え」
全ての疑問と感情を吹き飛ばす言葉に、ジュリアはニッコリ笑った。