0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (37/91)
ジュリアもリュウオウ君も、また深い鼻息を吐く。
ジュリアは寒さと緊張感で呼吸が難しいからだけど、リュウオウ君はただジュリアの胸をじっと見ている。
「ふうう 」
頭に血が上って興奮している感じ。
ジュリアはそのまま、パソコンがある部屋に連れて行かれた。
電気が点いた部屋に立たされ、相変わらずとても寒い。ジュリアは鳥肌だらけの二の腕を自分で抱きしめて、これから何が起こるかの不安でいっぱいだった。
「これを付けろ」
リュウオウ君が差し出してきたのは、鈍く光る数本の針だった。
「うわ え どこに?」
「乳首」
針を!?ビーチクさんに!?
「いやあ ええ!?」
リュウオウ君はさらに、赤の絵の具とチューブに入った接着剤を出してきた。
「これで針を乳首に付けて 貫通したように見せろ」
あ、刺すんじゃなくて刺した様に見せる感じか。ちょっとホッとした。