0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (30/91)
「お金持ちになりなさいよ お金返せたら お母さん返してあげるから」
うわあ。ジュリアはリュウオウ君へ平気でそんなことを言う練馬会長に引いた。
「いくら」
「え?」
リュウオウ君が初めて口を開く。
「いくらあったら ママを返す?」
練馬会長はリュウオウ君に指を3本立てる。
「3000万」
さっ、3000万円!?どうやったらそんな金額になるの!?
借りたの?増えたの?おばさん、なんで1番借りちゃいけない人から、借りちゃいけない金額借りたんだろ。
それとも保証人とか?ありえるけど。どの道聞くのとか超気まずい。聞けないけど。
練馬会長はパッと見はメガネをかけたひょろいおっちゃんだけど、細い目元には独特の迫力がある。でもリュウオウ君は全然動じずに、ただ練馬会長を睨んでいた。ある意味すごい。
練馬会長は腰を上げ、ジュリアを見る。
「あれ?もしかしてジュリアちゃんの弟?」
「い いえ 親戚です」