0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (27/91)

「ジュリア!助けろ!」


「え!あ!」


リュウオウ君がそう言うか言わないかの瞬間、ジュリアはすでにボーイからリュウオウ君を引き離そうとしていた。


「何するんだ!」


「ごめんなさい!ごめんなさい!」


はずみでリュウオウ君が逃げ出す。すぐにジュリアもボーイも、リュウオウ君を追った。


ピンサロの店内は漫画喫茶みたいなフラットシートになっていたんだけど、通路から小部屋は丸見えなんですけど。


運良くリュウオウ君が向かった通路には、パッと見で女の子はいなかったけど。向こう側の通路には女子高生の格好したお姉さんとかいるし。


それ以上になんかいやらしい音も聞こえるんですけど。当たり前だけどジュリアだって初めて入る。


こんなのリュウオウ君に見せるなんてまずいよ。


でもリュウオウ君はすぐに立ち止まった。


リュウオウ君が止まったシート。


そこには下半身丸出しのおっさんと、半裸の女性がいた。


その女性は。



「ママ」



リュウオウ君のお母さんだった。