0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (19/91)
リュウオウ君は何事も無かったかのように、またパソコンのディスプレイに向かっている。
なんか、ずるい。こういう所って男の子は歳に関係なく変わらないんだね。
おばさんがトイレに行ったのを見計らって、リュウオウ君が近づいてきた。
「それはSCM お前は今日から僕の奴隷だ」
「え?え?」
奴隷?えすしーえむ?訳が分からないんですけど。
「いいか 誰にも話すな」
誰にも話すなって、さっきの事なんて誰にも話せないよ。
けどリュウオウ君の念を押した声が頭から離れなかった。
ピピ ピピピピピ
ジュリアが何も言えずにいると、ジュリアの携帯が鳴った。
ジュリアが働いているお店の代表からだ。出勤は来週からのはずだけど。
「もしもーし」
後ろにいるリュウオウ君の存在を気にしながら電話に出てみると、これから代表の知り合いが店に遊びに来るのに、女の子が足りないという話をされた。
それでジュリアに来て欲しいって。
予定では来週からだったけど、ジュリアはこの家に1秒でもいたくなかった。