0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (15/91)
「へえ」
早速コントローラーに着けようとしたけど、接続の仕方が分からない。
「違う 口の中に着けるんだよ」
「え?口に?」
そんなの初めて聞いた。
「ほら」
リュウオウ君はそう言って、自分の分の体感機を口の中に取り付ける。
前歯の裏に着けるのは分かったけど、ジュリアが持っているこれって、もしかして。
「お母さんともこの機械で遊んだこととかあるのかな?」
気になる所をリュウオウ君に聞いてみた。
「無いよ それ新品だから」
「あ そーなんだ」
誰かが使った器具を口に含むのは抵抗があったから少し安心した。
改めて体感機を見る。口に着ける器具と言われれば、樹脂の部分が上あごに当たる感じで、歯と歯の隙間にフィットする針的な部分もある。
ジュリアは一瞬、リュウオウ君が話してきた鉄の処女を思い出した。
この体感機、まるで拷問器具みたい。
一瞬の不吉さを感じながら、ジュリアは体感機を前歯の裏にはめてみる。
『 キュイ――ン 』
「あわっ!」
「起動音だから」
「え?今の振動みたいのが起動したって事?」
「うん」
ちょっとチクッとするし、舌に違和感はあるけど、後は特に変わった事が無かった。
「じゃあさ 負けたら僕の言うことを1つ聞いて」
「え?」
突然の発言にジュリアは戸惑う。
「鉄の処女を買ってとかは ちょっと」
「違うよ 一緒に行って欲しい場所があるんだ」