0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (14/91)
日曜日の昼間。
この家に来てから、まだ2日しか経っていないけれどジュリアにとってはもう一週間はいる気がする。
セイヤは電話をしても出ない。メールをしても返ってはこなかった。
その日もリュウオウ君のお母さんは仕事に行き、家にはジュリアとリュウオウ君しかいない。
「ねえ」
ジュリアが雑誌を見ていると、リュウオウ君は突然そう言ってジュリアを呼び、パソコンのディスプレイを指差す。
「これやろう」
画面にはぷよぷよしたキャラクターが映し出されている。
「あ これ知ってるー」
そのゲームはジュリアでも知っている、ぷよぷよしたキャラを並べて消していく有名なパズルゲームだった。パソコンからは2つのコントローラーが伸びている。
「パソコンでできるんだー すごいねー」
変わった子だと思ったけど、普通にゲームとかするんだ。
リュウオウ君の子供らしい一面に、ジュリアは少し安心した。
「これ 着けて」
リュウオウ君はそう言って、針金と樹脂でできた金具を差し出す。
「何これ?」
「体感機だよ 負けると震える」
ああ、コントローラが震えるみたいな?