0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (12/91)

「それだけで?血が彼女の手の甲にかかっただけで そんなに残酷になったの?」


「血をふき取った後の肌が 美しくなったように思えたらしい」


「うわあ」


要するに、キレイになる為に女の子を殺したんだ。


「そのことがあってから 女の子をさらっては生き血を搾り取ったんだ」


「しかも それ思い込みじゃん」


「血液が温かいうちにお風呂に満たして そこに浸かるのを好んだらしいよ ドラキュラのモデルの1人とも言われている」


リュウオウ君は聞いてもいないのに、そんな話を続けた。


史上最強のドSって意味は分かったけど、その話を聞いたジュリアの感想は史上最強の変態女なんですけど。


「とは言え捕まったんだよね?」


「うん 被害者の数は裁判で正式に認定されたのが80人 けどエリザベート本人の記録では650人だった」


650人。ジュリアの通っていた小学校の全校生徒と同じくらい。もう訳分からないよね。


「結局捕まって処刑とかされたの?」


「いや 裁判は行われず城の自身の寝室に監禁された」


「監禁だけ?軽くない?」


「貴族だったから 裁判を免除された」


なんかずるいと思った。汚職した政治家みたい。いつの時代も偉い人って、なんかずるいんだね。


「1614年に 部屋を覗いた監視係の兵士により死亡が確認されている」