0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (6/91)

「違うよ この人はエリザベート・バードリー」


この絵の女性の名前がエリザベート・バードリー。


誰?


「き キレイな人だね」


「本当にそう思ってるの?」


「う」


適当に合わせただけだった。


「どういう人なの?」


興味は無かったけど、リュウオウ君と話す機会はそう滅多に無かったから、ジュリアは会話を広げようとした。


「史上最強のドSなんだよ」


「へ?」


史上最強のドS?思わず吹き出しそうになった。 最近の子供はませてるんだなあ、とも思った。


「彼女は伯爵婦人で 近隣の村から女の人を拐っては殺していった」


うわあ。やっぱ子供にインターネットとかやらせない方がいいんだ。こういうグロイ話って、好きな子は好きだよね。ジュリアは無理だけど。


リュウオウ君は珍しく話し続けた。


要約すると、エリザベート・バードリーという女性は1560年、ハンガリーの中で最も有力な家門に生まれた貴族の女性らしい。