0015 台東 フジコ (49/58)

冷たい!やだ!冷たい!



水の中で突然の息苦しさと冷たさを感じながら、水面に上がる。



バシャ



「はあ はっはあ」



「甘いよ」



見上げた先のリュウオウが私にそう言った。



私は足立シヲリをプールに突き落とそうとした。



けど落ちたのは、私。



私の目論みはリュウオウにバレバレで、リュウオウが私を蹴り飛ばしたのね。



私の奴隷達はプールサイドで項垂れている。



「プールに落ちた あんたの負けだ」



中央アタルが私にそう言った。



形勢逆転を狙ったけど。



リュウオウとリュウオウの奴隷達に見下され、プールに落ちた、この状況。



もう手も足も、皮肉なセリフも出てこない。



『 カチッ カチチ ュイ──ン 』



完敗ね。



「あーあ」



わずかな頭痛と吐き気、そして胸の鼓動を感じながら、私の唇と体は震える。



私は聞いた話通りの、吐き気と緊張を感じていた。