0015 台東 フジコ (48/58)

リュウオウ。



これだけの奴隷を従え、躊躇いも無しに人を感電させても、人の子ね。



アクシデントに弱い。



荒川エイアをペンチで殴った節も、疑わしいわね。



「感電が原因か?」



中央アタルが私の後ろに立って聞いてきた。



「いいえ 単に怖かったのでしょう」



感電から過呼吸になった例は、まだ聞いた事が無い。



恐らく度重なる緊張感や恐怖が原因ね。



そうしている内に、思ったよりも早く中野タイジュが戻ってきた。



「これ」



彼からビニール袋を受け取り、杉並さんの口元に近付ける。



「はあ ふっ」



「怖かったわね もう大丈夫よ」



その瞬間、視界の外れの足立シヲリに意識を集中させた。



足立シヲリは今も、プールサイドにいる!



今!



ドン!



「なっ!」



「あ!」



「え?」



バッ シャン