0015 台東 フジコ (45/58)

「ャア゙ア゙ア!」



新宿セイヤを含め、プール内の奴隷達が感電して叫ぶ中、私はダ目黒さんから文京さん、杉並さん達の上を渡り、プールサイドに到達した。



本当の意味での奴隷渡りね。



スイッチを入れる事に、リュウオウは一切躊躇(ためら)わなかった。



予想はしていたけど、新宿セイヤごときの人質でリュウオウを黙らせる事はできないのね。



「はあ はあ」



久しぶりに焦ったわ。



振り返ると、杉並さんは荒い息でプールサイドにしがみつき、後のみんなは水面でうなだれている。



視界の先では、プールに落ちた配線を引っ張りきった中央アタルの姿が映る。



電気を流したのは一瞬。



でも電圧は一瞬で流れる。



中央アタルがすぐに配線をプールから抜いたのでしょう。



プール内の人間は感電はしたものの、全員息がある様子だった。



「やってくれるじゃない」



私は小さくつぶやく。



バチャン



そして中野タイジュを始め、リュウオウ側の奴隷が水面に浮かぶ私の奴隷達を助け出そうとしていた。