0015 台東 フジコ (44/58)

何の根拠も無いけど、彼の表情は虫や爬虫類の様に心が見えない。



「あんたが頭のおかしい人?」



私は微笑みながら、わずかにうなずく。



「ええ そうよ」



リュウオウは携帯電話を取り出し、耳元に当てていた。



「そっか」



さっきの大田ユウガとのデジャヴュで、リュウオウも配電盤にいる誰かに電話しているのだと分かった。



そう思った瞬間、私は文京さんと自分の奴隷達に叫ぶ。



「プールサイドまで!急いで!」



ジャブ バチャ



私を乗せた文京さんを始め、私の奴隷全員が、リュウオウ達がいる方向とは逆のプールサイドへ向かって走る。



「いいよ オンにしちゃって」



誰かに、電圧をオンにする命令。



次の瞬間。



「があ゙あ゙あ!」



まずい!



「ゔあ゙ああ゙!」



バシュン ブボン



遠くで低音の爆発が聞こえ、直後に校内の電灯が消えた。