0015 台東 フジコ (43/58)

「1人捕まえて」



私は文京さんにそう言いながら、ダ目黒さんの背中に乗り換えた。



いつの間にか足立シヲリも中野タイジュ1人の上に乗って、プールサイドを目指している。



「オウ!ゴラ!」



ザブ バチャ バチャ



文京さんは私の命令を理解し、すぐに足立シヲリを乗せた中野タイジュを追う。



「セイヤ!」



けどリュウオウの一声で、中野タイジュを守る様に、文京さんの前に新宿セイヤが立ちはたがった。



バチン



文京さんは新宿セイヤの顔を殴り、腕を掴む。



「な゙!離せ!」



「どっわい!させねえよ!」



有効とは思えないけど、1人でも人質は頂く。



文京さんは新宿セイヤの首を二の腕で締め上げ、両手もダ目黒さんが手伝って束縛した。



新宿セイヤ以外は、すでにプールサイドに到達している。



新宿セイヤの束縛を確認すると、私はダ目黒さんの上からリュウオウを見る。



「はじめまして リュウオウさん」



リュウオウは新宿セイヤを人質にされても、特に動揺した様子も見せず、ただ静かにこちらを見ていた。