0015 台東 フジコ (42/58)

見てみると、リュウオウが担いでいた工具からは赤黒い液体が電灯でヌメヌメと光っていた。



リュウオウは、あの工具で荒川エイアを。



「は?あ?」



大田ユウガは、リュウオウと配電盤があるであろう方向を何度も見る。



「クソ!クソ!」



ガッ シャン



そして彼は走り出し、金網を乗り越え、プールサイドから飛び出した。



リュウオウの発言が嘘の可能性もある。



SCMの主従関係の作用は、主人を第一に考える。



さらに大田ユウガにとって、荒川エイアの存在はSCMを関係無しにしても大きい。



結果として、荒川エイアの安否が心配で仕方無いのは、見ていて明らかだった。


リュウオウの最低限の行動と言動には、私ですらゾクッとする。



足立シヲリはリュウオウを呼んでいたのね。



大田ユウガが行ったのを見送ると、リュウオウはまた私達を見た。



「僕の奴隷だけ 出ておいで」



ジャバ ジャバ



リュウオウの命令で、彼側の奴隷達がプールから出ようとし出した。