0015 台東 フジコ (38/58)
「え?」
「は?マジかよ」
その場にいた全員が疑問の声をあげる中、豊島さんがビックリした顔で私と大田ユウガを交互に見る。
「それ本当ですか?」
「あなたも パンツに名前を書くなんてビックリしたわ」
豊島さんのパンツには彼女の名前が書いてあった。
「え あ」
豊島さんは恥ずかしそうにうつ向く。
「ぷっ」
足立シヲリが吹き出した。
「どっわい!ウケるなお前!」
文京さんもパンツ大田にヤジを飛ばす。
「言うね」
大田ユウガは静かにそう言った。
そして、コードを持つ両手を広げる。
「このコード 車から繋いだもんだと思ったろ!?」
その言葉で、誰もが笑うのを止めて彼を見た。
「残念!校内の配電盤から繋いだ超特急の電力だよ!やる時はとことんやるからね僕は!」
彼は必殺技を繰り出すみたいに、コードを持った両手をプールの上にかざす。
「死にはしないけど全員気絶コースだ!」
あらやだ。目黒さんの意見は不正解だったみたいね。
私が目黒さんを見ると、彼は気まずそうに顔を背けていた。
「目黒さんを信じた私がバカだったわ」
本当、使えない子。
「今日からダ目黒さんね」